妖怪談義
妖怪談義
柳田國男
今まで柳田國男は読んだことがなかったが自宅に全集があったのでもっとも楽そうなタイトルを選んだ。
柳田は日本の民俗学の走りであり、南方熊楠、柳田両名があまりに網羅的な研究を国内を行ったため、その後の研究者はどうしても日本と海外とを分けて研究するようになった。
ただ、柳田の民俗学は性に関する研究は避けられたらしい。最近はディルなどにも興味があるのでぜひ日本の性愛などの研究も見てみたい。
柳田はフィールドワークを中心とし、集めた話を言語学的観点から考察している。例えば
、秋田県のナマハギなどがそれである。
ナマハゲという語の生成はナモミハゲからきている。
ナモミコ剥げたか剥げたかよ 庖丁コ磨げたか磨げたかよ あずきコ煮えた煮えたかよ
ナモミとは秋田方言で火斑(ヒガタ)すなわち長く久しく火にあたっている者の、皮膚に生ずる斑模のことである。つまり、働かぬ者である。それを庖丁を磨きすまして身からはぎ取り、小豆と一緒に煮て食ってしまおうというものであったらしい。
小豆で煮ると柔らかくなるのかなと思ったが普段から働いていないのならば結構柔らかそうだなとどうでもいいことを少し考えた
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